血液型は変わるの?
血液型が変わった!血液型って後から変わることもあるよ!という話を聞いたことがありませんか?
本当に血液型が変わることはあるのでしょうか?簡単に分かりやすく解説します!
ABO式血液型検査とは
一般的に知られている血液型検査方法は「ABO式血液型検査」といいます。
この検査では、オモテ検査とウラ検査の2つの検査を行います。
オモテ検査とは
赤血球を用いて検査します。
赤血球に検査薬として抗A血清と抗B血清を反応させて固まるか観察します。
例えば、抗B血清に反応があればB抗原を持っているということになります。
ウラ検査とは
血清を用いて検査します。
血清にA抗原を持つA血球、B抗原を持つB血球と反応させて固まるかを観察します。
例えば、B血球と反応があれば抗Bを持つことになります。
このオモテ試験とウラ試験の検査が一致することで正確な血液型が分かります。
簡単に図で表すと以下のようになります。
血液型って変わるの?
では本題です。血液型は変わるのか・・・結論から言うと「正確な時期に検査したものであれば特別な理由を除き変わることはない」です。
特別な理由とは骨髄移植を行ったなど特殊な治療をした場合を指します。
では、正確な時期とはいったいどれくらいでしょうか?
血液型検査をするのに適した時期
生まれて6ヵ月は血液型の抗体が産生され始める時期、1歳は全ての児に抗体が産生される時期、3歳は赤血球膜上のA抗体、B抗体の強さが成人になる時期です。従って、正確な血液型の判定は4歳以上が望ましく、できれば小学生になるころに再検査を受けるとより正確さは増します。
ですから、血液型が変わった!とよく耳にするのは
抗体の強さが成人になる以前に検査を行った。もしくは骨髄移植など特別な治療をして変わってしまった。という理由が考えられそうです。
当院は血液型検査を対象者に無料で行っています。
当院では、ワクチン接種の際には無料で血液型検査(オモテ検査)を行っています。おすすめの時期は上記のような理由で年長さんの時のワクチン接種時です。指先に小さな針を刺して1滴だけ血液を採取するのでお子様の負担はほとんどありません。
※インフルエンザ等のワクチン接種時は血液型検査をお受けしかねます。検査の可否はお気軽にお尋ねください。